こころの間取り四畳半

野生動物、写真、外遊び、考えたこと

プルトニウムの風に吹かれてゆこう

夢を見たからなのか覚えてはいないけれど、目が覚めたら旅がしたくなっていた。明確な目的地も決めず、自転車でその日にいけるところまで行って日が沈む前にテントと火の準備をする。そして次の日またどこかへ向かう。そんな旅がしたい。

学生時代にやらなかったことを後悔している。この先そんな旅ができる時が来るだろうか。

 

 

1年ほど前に撮影したエゾフクロウの雛

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巣のそばには親のフクロウもいる

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雛に餌を捕ってきて与える。

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フクロウは僕が一番好きな鳥かもしれない。夜行性で滅多にお目にかかれない。小さい頃から憧れていた鳥だ。この写真を撮った時も夢中で撮影していたと思う。その日は平日で僕の他には2人ほどフクロウを見ている方がいた。僕も含め3人は極力音を立てずにフクロウを見ていたが、それでも子育て中のフクロウにとって我々はストレスでしかないだろう。遊歩道脇の木に巣を作っているので人間にはある程度なれているだろうが、長い間居座りすぎたと反省した。動物が好きなら、撮影させてもらっているということを忘れないようにしなければならない。

 

この写真を撮影したのは去年の5月の末だったと思う。6月になり、再びここを訪れてみたが雛は既に巣立った後のようで、そこに残されていたのは空になった巣と踏み荒らされた草木だった。

土日で多くの人が押し寄せ撮影していったのだろう。フクロウの雛はかわいいし、雛が巣立つ瞬間はとても素晴らしい瞬間だろう。僕も見てみたい。しかし、彼らが撮影した写真は本当に素晴らしいものなのか。絵としては素晴らしいものなのかもしれない。でも僕はそんな写真なら撮らなくてもいいな。

自分もそんなカメラマンの一人だったのかもしれないし、これからもなり得るということを忘れずにいよう。